
概要
中古車を売却する際、車種によって査定額は大きく変動します。本記事では、日本の中古車市場で特に人気の高い20車種を取り上げ、それぞれの査定相場、評価ポイント、そして高額査定を引き出すためにオーナー自身ができる具体的な対策を詳しく解説します。トヨタ、ホンダ、日産などの定番人気車から、SUV、軽自動車まで幅広くカバー。愛車を少しでも高く売りたい方は必見です。
中古車査定の基本知識
査定額を左右する主要な要素
中古車の査定額は、以下の要素によって総合的に判断されます。
1. 車種・グレード 市場での需要が高い車種ほど高値がつきます。特に人気のSUVやミニバン、軽自動車は安定した需要があります。
2. 年式・走行距離 一般的に、年式が新しく走行距離が少ないほど高評価です。ただし、車種によっては古くても価値が下がりにくいモデルも存在します。
3. 外装・内装の状態 傷や凹み、シートの汚れやタバコ臭などは査定額に直接影響します。
4. 修復歴の有無 事故による修復歴がある車は、査定額が大幅に下がる傾向にあります。
5. 装備品・オプション 純正ナビ、レザーシート、サンルーフなどの人気装備はプラス査定の対象です。
6. 市場動向 季節や地域、タイミングによって需要が変動し、査定額にも影響します。

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人気車種20選の査定相場と高く売るポイント
1. トヨタ プリウス
査定相場: 50万円〜180万円(年式・グレードによる)
査定ポイント:
- ハイブリッドシステムの状態が重要
- バッテリーの劣化具合が査定に大きく影響
- 燃費性能の高さから常に安定した需要
オーナーができること:
- ハイブリッドバッテリーの診断書を用意
- メンテナンス記録簿を整理して提示
- エコカー減税対象であることをアピール
2. トヨタ アルファード
査定相場: 150万円〜500万円
査定ポイント:
- 高級ミニバンとしてのブランド力
- 内装の豪華さと状態が評価される
- 上位グレード「エグゼクティブラウンジ」は特に高額
オーナーができること:
- 革シートは専門クリーニングで美観を保つ
- 電動スライドドアの動作確認と整備
- 後席モニターなどの装備品の動作確認
3. ホンダ N-BOX
査定相場: 60万円〜160万円
査定ポイント:
- 軽自動車市場で圧倒的な人気
- 室内空間の広さが魅力で需要が高い
- カスタムモデルはプラス査定
オーナーができること:
- 軽自動車検査証の記載内容を確認
- ドア開閉時の異音チェックと注油
- 純正アクセサリーは取り外さず残す
4. トヨタ ハリアー
査定相場: 120万円〜380万円
査定ポイント:
- 高級SUVとしてのステータス性
- レザーシートなど上質な内装が評価対象
- 先進安全装備の有無
オーナーができること:
- パノラマルーフの水漏れチェック
- 電動テールゲートの動作確認
- ボディコーティングの施工証明を用意
5. 日産 セレナ
査定相場: 80万円〜250万円
査定ポイント:
- ファミリー層に人気のミニバン
- e-POWERモデルは高評価
- 両側電動スライドドアは必須装備
オーナーができること:
- スライドドアレールの清掃と動作確認
- チャイルドシート跡の除去
- プロパイロット機能の動作確認
6. トヨタ ヴォクシー
査定相場: 90万円〜280万円
査定ポイント:
- ノア・エスクァイアと兄弟車で安定人気
- 3列シート車として使い勝手が良い
- ZSグレードなどスポーティモデルが人気
オーナーができること:
- 3列目シートの収納機構の動作確認
- フロアマットの清掃と消臭
- 純正エアロパーツの取り付け状態確認
7. ホンダ フリード
査定相場: 70万円〜200万円
査定ポイント:
- コンパクトミニバンとして都市部で人気
- 狭い道でも運転しやすいサイズ感
- ハイブリッドモデルは高評価
オーナーができること:
- タイヤの溝と空気圧の確認
- センサー類の動作確認
- 取扱説明書と保証書の準備
8. スズキ ハスラー
査定相場: 50万円〜140万円
査定ポイント:
- 個性的なデザインで若年層に人気
- アウトドア需要が高い
- カラーバリエーションが豊富で色による差がある
オーナーができること:
- 下回りの錆や傷のチェック
- ルーフレールの状態確認
- アウトドア装備のクリーニング
9. トヨタ ランドクルーザープラド
査定相場: 200万円〜500万円
査定ポイント:
- 本格SUVとして国内外で高い人気
- リセールバリューが非常に高い
- ディーゼルモデルは特に高額査定
オーナーができること:
- 4WDシステムの動作確認
- 下回りの洗浄と防錆処理
- メンテナンス記録の完備
10. ダイハツ タント
査定相場: 50万円〜130万円
査定ポイント:
- ミラクルオープンドアが特徴
- 子育て世代に絶大な支持
- カスタムモデルは標準より高額
オーナーができること:
- スライドドアの開閉スムーズさを確認
- ピラーレス構造の強度に問題がないか点検
- 内装の傷や汚れを補修
11. マツダ CX-5
査定相場: 100万円〜300万円
査定ポイント:
- デザイン性の高さで評価が高い
- ディーゼルエンジン搭載モデルが人気
- 走行性能と燃費のバランスが良い
オーナーができること:
- ディーゼル特有のメンテナンス記録を提示
- ソウルレッドなど特別色の美観維持
- i-ACTIVSENSE機能の動作確認
12. ホンダ フィット
査定相場: 40万円〜150万円
査定ポイント:
- コンパクトカーの定番人気車
- 使い勝手の良さで幅広い層に需要
- RSやモデューロXは高評価
オーナーができること:
- センタータンクレイアウトの利点をアピール
- シート可動部の動作確認
- 小傷の補修とワックスがけ
13. トヨタ RAV4
査定相場: 150万円〜400万円
査定ポイント:
- 世界的に人気のSUV
- PHVモデルは特に高額
- アドベンチャーグレードが人気
オーナーができること:
- オフロード走行歴がある場合は下回り清掃
- ルーフレールやアクセサリーの確認
- 先進安全装備の作動状況を確認
14. 日産 ノート
査定相場: 50万円〜170万円
査定ポイント:
- e-POWERの独自技術が評価ポイント
- コンパクトカーとして扱いやすい
- AUTECH仕様は高評価
オーナーができること:
- e-POWERシステムの整備記録を準備
- バッテリー状態の診断書取得
- ワンペダル運転機能の説明資料準備
15. スバル フォレスター
査定相場: 120万円〜320万円
査定ポイント:
- 水平対向エンジンとAWDが特徴
- アウトドア派に根強い人気
- アイサイト搭載車は高評価
オーナーができること:
- AWDシステムのメンテナンス記録
- エンジンオイル交換の履歴提示
- アイサイトのキャリブレーション確認
16. トヨタ シエンタ
査定相場: 70万円〜190万円
査定ポイント:
- コンパクトミニバンとして人気
- 取り回しの良さが評価される
- ハイブリッドモデルの需要が高い
オーナーができること:
- 3列目シートの状態確認
- スライドドアの調整
- 子供の荷物跡を徹底清掃
17. ホンダ ヴェゼル
査定相場: 90万円〜240万円
査定ポイント:
- クーペライクなSUVとして人気
- ハイブリッドシステムが評価される
- RS仕様は走り好きに人気
オーナーができること:
- エクステリアの艶出し
- パノラマルーフの動作確認
- ホンダセンシングの機能チェック
18. トヨタ クラウン
査定相場: 100万円〜450万円
査定ポイント:
- 日本を代表する高級セダン
- 年配層に根強い人気
- ロイヤルサルーン、アスリートなどグレードで差
オーナーができること:
- レザーシートのクリーニング
- ウッドパネルの手入れ
- ディーラー整備記録を完備
19. ダイハツ ムーヴ
査定相場: 30万円〜100万円
査定ポイント:
- 軽自動車の定番モデル
- 燃費性能と価格のバランスが良い
- カスタムモデルは標準より高額
オーナーができること:
- エンジンルームの清掃
- 足回りの異音チェック
- 定期点検記録簿の整理
20. レクサス RX
査定相場: 250万円〜600万円
査定相場ポイント:
- レクサスブランドの高級SUV
- 内外装の質感が非常に高い
- 海外需要も高くリセールバリュー抜群
オーナーができること:
- レクサスディーラーでの整備記録を提示
- マークレビンソンなど高級装備をアピール
- セミアニリン本革シートのコンディション維持
全車種共通:高額査定を引き出す10のコツ
1. 複数社で査定を受ける
一括査定サービスを利用し、最低でも3〜5社から見積もりを取りましょう。買取業者によって得意な車種や販路が異なるため、査定額に大きな差が出ることがあります。
2. 売却時期を見極める
- 3月・9月: 決算期で買取強化
- ボーナス時期前: 中古車需要が高まる
- モデルチェンジ前: 旧モデルは価格が下がる前に売却
3. 洗車とクリーニングを徹底
第一印象が査定に影響します。外装の洗車はもちろん、内装も掃除機がけ、消臭、シートの汚れ落としを行いましょう。
4. 小傷は自分で補修
コンパウンドやタッチペンで直せる程度の小傷は、自分で補修することで査定額の減点を最小限に抑えられます。ただし、大きな傷は専門業者に依頼するか、そのままの方が良い場合もあります。
5. 純正パーツを揃える
社外品に交換している場合、純正パーツを保管していれば一緒に査定に出しましょう。純正パーツの有無で査定額が変わることがあります。
6. 整備記録簿・保証書を準備
定期点検や車検の記録は、車のコンディションを証明する重要な資料です。きちんと整備されてきた車は高評価につながります。
7. 装備品・オプションをアピール
純正ナビ、ETC、バックカメラ、ドライブレコーダーなど、後付けした装備品も査定プラスになります。取扱説明書があればさらに良いでしょう。
8. 臭いに注意
タバコ臭、ペット臭、芳香剤の強い香りは査定に悪影響です。消臭スプレーや専門業者のクリーニングで対策しましょう。
9. タイヤの状態を確認
タイヤの溝が残っていることは安全面からも評価されます。スタッドレスタイヤなど予備タイヤがあれば、一緒に査定に出すとプラス要因になります。
10. 正直に申告する
修復歴や不具合を隠すと、後でトラブルになる可能性があります。正直に申告した方が、信頼関係が築け、交渉もスムーズに進みます。
査定前にチェックすべき書類
売却をスムーズに進めるために、以下の書類を事前に準備しておきましょう。
- 車検証(自動車検査証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- リサイクル券
- 整備記録簿(メンテナンスノート)
- 取扱説明書
- 保証書(新車保証が残っている場合)
- スペアキー・スマートキー
印鑑証明書や実印は、売買契約時に必要になりますので、査定後に準備すれば問題ありません。
よくある査定ダウンの原因と対策
修復歴
事故による骨格部分の修復は、大幅な査定ダウンにつながります。これは隠せませんので、正直に申告し、修理内容を詳しく説明できるようにしておきましょう。
喫煙車
タバコの臭いや焼け跡は大幅減額の原因です。売却を考えているなら、車内での喫煙は避け、消臭対策を徹底しましょう。
改造車
過度な改造車は査定が難しく、買取を断られるケースもあります。純正に戻せる部分は戻すか、カスタムカー専門の買取業者を探しましょう。
水没車・冠水車
エンジンや電装系に深刻なダメージがある可能性があるため、大幅な査定ダウンは避けられません。水没歴を隠すと法的トラブルになる可能性があります。
まとめ:愛車を高く売るために
中古車の査定額は、車種や年式だけでなく、オーナー自身のメンテナンスや売却のタイミング、交渉力によって大きく変わります。本記事で紹介した20車種の特性を理解し、それぞれの査定ポイントを押さえることで、より高額での売却が可能になります。
特に重要なのは、日頃からの丁寧な扱いと記録の保管です。定期的なメンテナンス、清潔な車内環境、そして書類の整理は、売却時に必ず活きてきます。
複数の買取業者に査定を依頼し、焦らず納得のいく条件で売却することを心がけましょう。愛車との思い出を大切にしながら、次のオーナーに気持ちよく引き継げる売却を目指してください。
この記事が、あなたの中古車売却を成功に導く一助となれば幸いです。